My Sunshine & Little Stars わたしのタカラモノ in London

カテゴリ:医療( 15 )




病気の他にも・・・

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今日初めてChemo Unitに来た患者さんは私とあんまり年は違わない女性でしたが、タバコのヤニで歯の中央部が変色し、もちろんタバコの臭いもプンプン、そもそも診断がついたのが多発肺転移の呼吸器症状でprimary 原発巣はまだBreast乳腺 かLung肺か決着がついてないけどとにかくケモ(化学療法)を始めるという状態。
治療のconsent同意書をとらなくちゃいけないので、あーららーと思いながら話をはじめたが、意外にも的を得た質問がいろいろ返ってきた。しかし如何せん、cachexiaの一歩手前という状態だし、single agentのケモとはいえ厳しい予感。。。
食べものもどんなか聞いてみたけど、大体は缶詰のフルーツにビスケット、食欲があるときはFish&Chips・・・とな(もちろん今日Dietitianに紹介したのは言うまでもなく)。

一緒に付き添ってきた妹さんは、ものすごい斜視がある方で一瞬驚くほど。難民とか移民とかじゃなく、いわゆるWhite Britishだけど、本当にいろいろなバックグラウンドがあるよなーと、子供のときからずっと大変だったんだろうなーとか、病気以外のこともいろいろと考えてしまう日でした。

あー今週もよく働いたし、週末はゆっくりしよう!
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by marikology14 | 2013-01-26 01:03 | 医療

思考(エゴ)とハート

体調的に厳しかったけど、がんばって週末の2日間、心理学講座中級編に参加してきました。
参加者それぞれ自分の悩み・テーマをシェアして「問いかけ」の練習。潜在意識とか、真の自分のハートの声に気づくというのが目標なんですが、思考(エゴ)が、これでもかこれでもかと邪魔をしているのをあからさまにされました。講師のご自宅の開催なので、8名ほどの参加者でしたがみんなバックグラウンドもそれぞれ、雑談中の会話から飛び出すキーワードは「カウンセリング、EFT,マトリックス、食事療法、ピラテス、ホメオパシー、大腸洗浄、キネシオロジー、Metamedicine、波動、音叉療法、チベット仏教医療・・・・」とか。私が休憩時間に「心理学なんて一番避けたかった分野なんですよねー」とポロリと本音を言ったら他の人にお茶を吹き出された笑。

いまだに私の思考は「代替療法なんてどれも効かないし何のエビデンスもないインチキばかりだ」「医者なのに、西洋医学が一番だよ」「仕事になんないぞ」とか、いろいろいろいろいろいろ、もっともらしいことを言ってきますが、まずは知りもしないことを思考だけで拒否するのではなく、ハートが何を本当にしたいのかと繰り返し問いかけつつ「知識と経験」を増やすことで自分なりの判断をもちたいと思います。ハートは間違いなく、「ほんとに効くのかなー。面白そうよね、わくわく。」と言っているようですから。
長い目でぼちぼち。
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by marikology14 | 2012-12-11 03:36 | 医療

Tough fighter

"You have been a real tough fighter...Its time to rest."

もともとコミュニケーション能力が高くない上に、かつ英語。むー。
難し​いムンテラは大の苦手なのだけれど、昨日上司が上記のようなムン​テラしているのを横で聞く機会があった。「Tough fighter」か~、ふーむ。文化の違いはもちろんあるけど、​日本ではあまり聞いたことがないような表現ですね。

ちなみに患者​さんは女性の方。私が産休に入る前だから、2年近く前にもお会いしてことがある方で、そのときにはすでに大腸がんの腹膜転移があって、2nd lineの抗がん剤治療を始めようとしている時期だった。最初の数回はとにかく外来でお会いする度に涙涙・・・でこれからのことが怖くて震えていらっしゃるような、いつも付き添ってこられるご主人に支えられているような感じでした。

抗がん剤のクールが終わって、しばらく抗がん剤治療無しでいい状態が続いていたようでしたが、最近お会いしたときには病状が進行していて、それでもまだ積極的な治療を、少しでも望みを。。というような方向性で私達も準備していたのですが、今日血液検査に来られてときにはあまりの進行の早さに、もはやこれ以上の抗がん剤治療はむしろ危険と判断した上で、上司がムンテラするに至った、という訳でした。

あと2か月先にお孫さんが誕生されるそうで、それまでは・・・という思いもあられたようですが、「とても疲れて、とにかくゆっくり眠りたいんです。」と穏やかな表情で、でもしっかりとおっしゃっておられた様子に、2年前の状況を思い出して、不覚にも涙が出そうになりましたが、ぐっとこらえていました。

患者さんが帰られたあとで、その上司から「これからこんな厳しい状況の話をする機会もあるだろうから、あなたもCommunication skill courseに行きなさい」と示唆されました。

日本人にありがちな、「あ、うん」「黙っていでも伝わるものは伝わるはず」、という傾向になりがちな私のコミュニケーションだけれど、イギリスで仕事をする以上、わたしにも「あなたはとても勇敢な戦士でしたね。もうそろそろゆっくり休みましょう。」としっかり言える日がくるように精進したいものです。
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by marikology14 | 2012-05-10 05:00 | 医療

とあるEメール

知らない名前の人からEメールが届いた。
恐るおそる開けてみると、以前の職場CXHで治療を受けていたとある患者さんが亡くなったことを知らせる、おそらく彼の友人がEメールリストを通じて送ったものだった。
患者さんのHaniこと、Dr. Aは、60歳代前半の多発肝転移ありの大腸がんで、乳がんチームに属していた私は外来では診ていなかったけれども、化学療法を始めるにあたり通常外来化学療法ユニットで働いている私のところにやってきた。なんだか、話好き、というか、話したいことがたくさんありすぎるような感じのする方で、化学療法の副作用なんかの話をしたあとに、自分は考古学者でイラクから若い頃に亡命してイギリスにきたこと、イラク戦争が始まったころイギリス政府に資産凍結されてしまったこと、でも長年にわたり自分を受け入れてくれたイギリスという国に感謝していること、昔好きな人がいてその人は日本人女性だったこと、などなど。30-40分くらい話し続け、私もちょっと困ったなあ・・と思ったりしていたのだが。また明らかに日本人訛り英語の私に「君が英語を上達したいなら、「Alice in the Wonderland不思議の国のアリス」を声に出して何度も何度も読むといいよ。」など、ボランティアで英語の先生などもしているなどなど。Eメールアドレスも教えておいて、と言われたので教えたりして。
実際、化学療法が始まってからは、お一人暮らしだったこともあり不安だったのだろう、おそらく持ち前の交渉力を発揮して主治医を説得したらしく、次クールからは入院して化学療法を受けるようにしたらしく私がいる外来ユニットには来なくなっていた。
数ヶ月して、彼が主催する化学療法ナースの養成をサポートするチャリティ美術展の案内を見たが、残念なことに私は行くことができなかった。
そして、今日、このEメールが届き・・・。
本当に人はいつかは、そのときが来たら逝ってしまうのだなあ・・・と改めて思い知り。わかっているはずなのに、普段は忘れてしまって日々をもったいなく過ごすことのなんと多いことか・・・。
一回話しをしただけの患者さんだったけれども、心がぎゅっと軋むような寂しさを感じた。毎日を、瞬間瞬間を大切にしようと改めて思いました。

(以下、届いたEメール)
As is now generally known, Hani died last night. It was time for him to go - his friends knew it and he knew it. The pain and the suffering had to come to an end.

It was Hani's wish to be returned to Iraq for burial in his beloved homeland. His sister is here from Sweden and helping with arrangements to have him flown there. At some future date, there will be a memorial service in London.

We were all so lucky to have had Hani in our lives.

Hani had been in exile from Iraq's Ba'athist regime since, I think, shortly before Saddam took control in 1979. He had been employed by the Baghdad Museum as an archaeologist, and his speciality was Roman antiquities in the Middle East. But this one man google could tell you all about the minutest details of any region or even family name anywhere in the Middle East. So we have lost not only a friend, but a vast storehouse of knowledge that it is now too late to download.

We who have not experienced the loss of our birthplace can only imagine the pain of seeing your homeland damaged by successive regimes. Moreover, as a historian, it must have wrenched his insides to see historical sites defiled by Saddam, then abused even further by American forces using them as military bases. He cried inside.

Hani's character was formed by the great wisdom of his father and the lovingkindness of his mother. Sometimes the one came to the fore when the other character qualities would have been more appropriate. But that's what made Hani Hani. We wouldn't have wanted him any other way.

Hani was a fairly talented sculptor, and lectured at Camberwell College of Art when I first knew him. When he wasn't lecturing, he was fighting off young girls who wanted to pose for his life studies in sculpture. All forms of the creative arts were his great passion in life, second only to his love of knowledge, politics and history. With his mind on these higher ideals, it is not surprising that he could not deal efficiently with the everyday boring routines of life like record keeping, bills and filing, as his family and friends are about to find out.

Hani had a very loving character : he wanted to befriend everyone and find out all about them. Some people mistook this for a pick-up routine, but nothing could have been further from the truth.......... he was just a cute little guy wanting to be liked. I always thought that the great sadness in Hani's life was that he never became a father. He would have been wonderful, as he was in so many other aspects of his too short life.

May his God bless him and protect him
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by marikology14 | 2011-02-23 19:28 | 医療

それぞれの人、生き方、運命

病院を変わってからというもの、今までのの乳癌患者さんではなく、消化器癌(主に大腸がん)の患者さんを外来でみるようになった。もちろん乳癌の場合も進行・転移症例は多くあったがそれでもスクリーニング(マンモグラフィ)が普及したおかげで早期、その手術後の補助化学療法の患者さんも多く、深刻ながらもまだ完治の希望につながる前向きな雰囲気は、正直こちらも気が楽な部分があった。

かたや大腸がん。
健康診断・職場検診などというシステムのないイギリスにおいては、見つかったときにはほぼ全て進行がんである。手術できればまだ良い方で、たいがいはすでに転移していてそれでも肝切除・肺切除の可能性がある場合はまだ術前化学療法後に手術につなげて予後を改善できる可能性にかけられるが、Palliativeな化学療法しかない、あるいはまったくお手上げ、という症例もあって驚くばかりである。

私は基本的に化学療法中の患者さんを見ているので、患者さんもご家族も診断・進行度・治療の目的を理解されているので、そういった面においてはすでに一段落ショックを乗り越えられた方達であるが、やはり治療に対する思い、取り組み方は人それぞれだなあ・・と思う。

30才代から80才代まで、一人で来られる方、パートナーと、子供に付き添われて、友人と、などさまざまである。最近とくに感心するのはむしろ、70才ー80才代(男性でも女性でも)の患者さんたちで、とても自立されている(特に精神的に)ことである。

たいがい明るい。「いやあ、元気元気。食欲もあるよお~」とか、「やっぱりちょっと疲れるけど、ジムに行けたよ」とか。もちろん副作用できつくなられてくる方もいらっしゃるけれども、治療に前向きなので、抗がん剤のスケジュールを1週間延期した方がいいかな、とこちらが思ってもなかなか納得してくれない場合もあるくらいである。

先日外来に見えた80才代の女性は一人暮らしだが病院には息子さんに付き添われてやってきた。
私:「体調はどうでしたか?」
患者さん:「元気だったわよ」
息子さん:「いや、お母さん、この前お腹がちょっと痛いって言ってたじゃ・・・」
患者さん:「おだまりなさい。あれはすぐよくなったのよ」
私:「下痢などしませんでしたか?」
患者さん:「1-2回あったかしらね」
息子さん:「もうちょっとあったんじゃ・・・」
患者さん:「おだまりなさい。私の体のことなんだから、それ以上ゴチャゴチャいうのなら部屋から出て行ってもらうわよ」
私:「・・・・・・・」

そんな感じ。すごいお母様である。

そんなこんなで、治療のことももっと勉強しないといけないけれど、なんというか、それぞれの方の人生模様からも多く学ぶことがあるなあ・・と思うのでした。

おまけ:
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昨日から19週に突入。つわりはおさまってきていた・・・はずだったが、昨日は夕食を作っているときからなんかムカムカするなあ・・と思ったら、食べた1分後に逆噴射!涙。
それにつけても、この1-2週間でお腹が肥大してきた。すでに息苦しいのですが、まだまだ成長するのでしょうね・・・。

写真の紫色のスカートはお裁縫の上手な友人が縫ってくれました。ウエストがゴムになっていてすごく着やすくて楽チン。重宝しています。ありがとうございました。
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by marikology14 | 2010-08-01 20:28 | 医療

その正体見たり!

イギリスの公的医療システムNHSは、基本的に「無料」である。これはとてもすごいことで、例えば高額な手術や抗がん剤治療など、なんと「タダ」なのである。日本にいたとき、高額の治療費に悩んでおられた患者さんのことを思いだす度、本当によくやっていけるよなあ・・・と日々感心しているのである。
が、しかし、ご想像のごとく、緊急でない・慢性疾患に対しては、基本的に「必要に応じた(最低限)サービス」となるため、例えば、妊娠中の超音波検査などは、12週時と20週時のたった2回のみである。

リトル・モンスター疑惑が浮上して、いわゆる「つわり」などというものも体験中なのであるが、実際にその姿を見ていなかったので、「もしかして子宮外妊娠で突然破裂して大出血かも?」、「Molar pregnancyの可能性だってあるかも?」、「40過ぎてのハイリスク妊娠は流産の可能性が高いらしい」、「ひょっとしてリトル・モンスターは2人だったりして?」なんてことを考えるとなんだかいてもたってもいられなくなった。実は今日から日本に一時帰国するつもりで休みをとっていたのであるが、予定変更で日本には帰れない。しかし休みはそのままだから時間はある。

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こんなとき頼りになるのはやはり日本人。とある日系クリニック(プライベート病院)に幸いにも産婦人科の専門医のDr K がいることがわかりキューピー王子とともに、早速今日受診してきた。超音波で見てもらうと、ちゃんと子宮の中にいました。頭臀長9.3mm、7週相当。York sacがリング状にみえ(一見頭のように見える)、まだどっちが頭で足だかもわからない姿で、しかし、チカチカと動く部分が確認でき、つまり心臓の拍動が見られた。子宮筋腫とかもあることが発覚したが、Dr Kには丁寧に説明していただき、安心できた。

キューピー王子、これで少しは実感が湧いたかね!(意訳:ご飯作ってね!)
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by marikology14 | 2010-05-14 05:08 | 医療

Oxford出身のドクター

前回オックスフォードを訪れたことについて書いたが、そういえば同じ乳癌チームの腫瘍科コンサルタントにオックスフォード出身のDr Sがいる。彼はまだ30代後半か、せいぜい40くらいで見た目は小柄で痩せ型。そして ”エキセントリック” である(ナーバスになるとよく手がプルプル震えていたりもする)。働き出して間もない頃に彼から血清サンプルのコレクションを頼まれたときに、保存条件のクオリティを聞いたところ、どういうわけか燗にさわってしまったらしくすさまじい論調のメール攻撃&電話がかかってきてそれはそれは驚いたことがあった。・・・・が、どうも誤解は解けたようでその後はよくしてくれている。その後の観察からは、確かに変わっているけれども(ま、「普通の人」の定義の方が難しいですよね)、コアな部分は純粋で、でも外側を超理論武装しているような、そんな感じだろうか。

英語社会においては、「しゃべる能力」がとても大事にされていると思う。演説などその最たるもの。このDr Sもさすがオックスフォード、というか、カンファのときなどジョーク(ブラックジョークが多いが)を交えながらの会話は本当に多分野にわたる。もっとも、私の英語能力の問題から、残念ながらたぶん言っていることの半分くらいしかわかっていないと思うけれども、とにかく英語を自由に操れるという典型のような人だなあと思う。

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専門は癌分野に収まらずエイズなどの感染症分野の研究論文も多く、その数300は超えているそうな。しかも、NatureやLancetなど一流誌がゴロゴロ。そのDr S、今日から晴れて "Professor" の称号を得たそうだ。このままピュアな面をなくさずに "エキセントリック” を邁進して欲しいと思う。

写真はオックスフォードの心臓部、Bodleian Library ボードリアン図書館から出てきた男性。キューピー王子 「あの風貌は絶対プロフェッサーだよね~」と笑っていた。
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by marikology14 | 2010-04-27 05:52 | 医療

人生の目的

って、ものすごいタイトルだけれども、普段こんなことを真面目に考えることはないように思う。

彼女はジャマイカからの移民で、イギリスにはおそらくキャリアをつけるために来たのだと思う。ちょっとごっつい風貌で真っ直ぐな物の言いようをする頭のいい女性である。2年前、30歳のときに乳癌と診断され術前化学療法を行ったのにも関わらず手術後の病理では、腋下リンパ節18/18という如何にもハイリスクであった。案の定、術後ハーセプチンの期間中に局所+肺転移が発覚した。

それから、ずっといろいろな化学療法を続けている。転移巣のコントロールは何とかついていたが、ケモのために1-3週間に一回は病院通い。当然ながら望む仕事にも就けず、Benefit(生活保護)で暮らしている。抗がん剤の副作用もじわじわとでてきていた。マクミランナース(癌専門ナース)が彼女とじっくり話たところ、「ケモを頑張って続けていればいずれ癌は全てなくなる」「そしたらジャマイカに戻って働いてお金を貯めて、またイギリスに戻ってきたい」と思っていることが判明した・・・。

続けていたレジメがだんだん効かなくなってきて(局所胸壁の再発潰瘍拡大、さらに反対側の乳房&皮膚にも転移が拡がってきている)変更することになった。すでに末梢血管のアクセスは困難だったので、中心静脈ラインポートを使っていたが、これが曲者で彼女のポートは毎度アクセストラブル続き、深いのと、さらには造影で漏れが確認されてやりなおしたり、etc. 散々。

昨日の外来の終わりごろ、彼女がボーイフレンドに付き添われて泣きながら戻ってきた。やはり、今日もポートのアクセスができず、ケモナースも末梢血管を確保しようとトライしたがだめだったとのことだった。私もポートのアクセスを試みたが、まったくフラッシュすらできない有様。血管造影室の放射線科コンサルタントに頼み込んで、透視下でアクセスしてもらうことにして、その後彼女をケモルームに戻して治療するから、と連絡した。Nurse in charge(婦長)が「誰も彼女の治療なんかしたがらない」と言うので理由を聞いたら、今日その婦長が末梢血管のアクセスにトライした後に、くだんの彼女がバックでその婦長の顔をぶったというのである。看護助手にも聞いてみたが、殴ったわけではないが、確実に顔に当たったのに謝りもせず、Rude(無礼)だったとのことであった。

とにかく治療優先、ということで、透視下でトライしてもらったが、ポートは深いは、なんとか針は入ったが、どうにもこうにもフラッシュできず、ラインももずれていて、つまり完全に詰まってしまっていることが判明しお手上げ・・・。もうこうなったら、新しいライン挿入のリクエストをすることにして今日は治療中止せざるを得ないと説明した。

「それはわかったけれども、ケモルームのナースたちにどうしてそんなに不親切なのか話をしてくれるか?」と聞いてきたので、迷ったけれども、「バックでナースの顔をぶったのは本当なの?」と聞いてみた。「床からつかんだときに当たったけど、殴ったりはしていない。私はそんな暴力的な人間じゃない。そのナースに話をつけに今からすぐ行く」と言い出したので、まずいこと聞いちゃったなあ、と、ボーイフレンドも「何を言いに行くんだ?」と止めようとしたが、頑として聞かないので、もうこうなったら話をしてもらおうと一緒についていった。
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彼女は、ただ、謝った。

この先、いくら治療を続けても、根治することはなく、じわじわ下り坂を下っていくのだ。
やりたい仕事、ボーイフレンドとの将来。

私だったら、何を目的にしていけばよいのだろう?と思う。そんなこと、普段から考えてもいないのに、答えなんか出てくるはずもない。ただ、せいいっぱいに一日を過ごすしかない、ような気がする。
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by marikology14 | 2010-04-09 05:57 | 医療

Job Interview

以前に記事にも書きましたが、私の現在のポストは一年毎の契約更新で、年間予算の都合によってはいつ解雇されるかもしれない不安定な要素がありました(それでも更新&更新で現在は3年目なのですが)。ま、イギリスでは、終身雇用などということの方が珍しく、パーマネントのポストの人でも、転職・解雇なんて日常茶飯事のことではありますが。

そんなところに、ボスのProf Lが「きみにもっといいポスト、キャリアアップの道があるといいんだけど思いつかないんだよね・・」という示唆的発言があったこともあり、これは自分でも探してみた方がよいということだよな・・・と重い腰を上げてみました。イギリスの公立病院システムNHS (National Health Service)にはその名も「NHS JOBS」というサイトがあり、希望のキーワードを入力すると現在募集中のポストが検索できる。そしてらば、なんと家から近い K病院のそれも外来化学療法ユニット(つまり現在の仕事に近い)にそれも今よりもよい条件(もちろん責任も重くなるのだけれども)での募集を見つけてしまった。

指定の履歴書(細かく過去の学歴、職歴(内容まで)、リサーチなども含まれる)を送ったところ、ラッキーなことにshort listに残った。ちなみに、ボスのProf LもK病院の大元(main hospital)であるがん治療で有名なR病院のとある腫瘍科教授が知り合いだったので、わざわざ電話したりしてくれたことも関係していたと思う。
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そして面接。計3人がcandidateだったらしいけれども、その夜、電話があり、仕事をオファーされた。ワオ。

異動はいろいろな手続きがあるのでまだちょっと先のことになるけれども、全く新しい職場に移るのだ。緊張するけど、ウレシイな。しかし、最近ラッキーなことが続いている。なんか、周囲に還元しないといけないバランスになってきた。

みなさまもどうぞよいイースター休暇をお過ごしください。
(イギリスは明日金曜日から月曜まで4連休です。)
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by marikology14 | 2010-04-02 06:42 | 医療

MRCP試験

MRCP(Membership of the Royal Colleges of Physicians of the United Kingdom)という試験がある。これは、さしずめ日本で言えば、内科認定医のようなものだろうが、イギリスのこのMRCPは3つのパートからなり、パート1筆記(基礎系の問題が多い)、パート2筆記(臨床問題、2日間ずっと試験が続く)、そして最後のPACESという実地臨床編からなる。実は先月末にこの最後のPACESを受験した。去年受けて、すべてのステーションで不合格をくらった試験なのだが、今回ラッキーなことにどうも受かったようだ・・・。

ステーション1:A:腹部系の診察とその後の試験官との質疑応答(本物の患者さんが出てくる。今回私がみたのは末期肝硬変の患者さん)、B:呼吸器系(肺線維症)。
ステーション2:病歴聴取(たぶん医療系専門の俳優さん)、診断はたぶんWegener granulomaだと思ったけど、いろいろな可能性を考えながら聞いていかないといけない。ちなみに患者の職歴は獣医だったりするのだ。
ステーション3:A:神経系の診察&質疑応答(振戦の患者さん。パーキンソンだと思う)、B:循環器(うーん・・・今でも自信ないけど、たぶんVSDだと思った)
ステーション4:倫理&コミュニケーション(痴呆と急性泌尿器感染でせん妄をおこしている患者さんの家族との対応)
ステーション5:A:強直性脊椎炎の患者、B:糖尿病性網膜症の診察
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という感じだった。
いやはや、ともあれ、うれしいです。

(写真は背中がかゆくて角で掻いている鹿です。内容となんのつながりがあるのかって?笑)
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by marikology14 | 2010-03-30 05:17 | 医療

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