My Sunshine & Little Stars わたしのタカラモノ in London

それぞれの人、生き方、運命

病院を変わってからというもの、今までのの乳癌患者さんではなく、消化器癌(主に大腸がん)の患者さんを外来でみるようになった。もちろん乳癌の場合も進行・転移症例は多くあったがそれでもスクリーニング(マンモグラフィ)が普及したおかげで早期、その手術後の補助化学療法の患者さんも多く、深刻ながらもまだ完治の希望につながる前向きな雰囲気は、正直こちらも気が楽な部分があった。

かたや大腸がん。
健康診断・職場検診などというシステムのないイギリスにおいては、見つかったときにはほぼ全て進行がんである。手術できればまだ良い方で、たいがいはすでに転移していてそれでも肝切除・肺切除の可能性がある場合はまだ術前化学療法後に手術につなげて予後を改善できる可能性にかけられるが、Palliativeな化学療法しかない、あるいはまったくお手上げ、という症例もあって驚くばかりである。

私は基本的に化学療法中の患者さんを見ているので、患者さんもご家族も診断・進行度・治療の目的を理解されているので、そういった面においてはすでに一段落ショックを乗り越えられた方達であるが、やはり治療に対する思い、取り組み方は人それぞれだなあ・・と思う。

30才代から80才代まで、一人で来られる方、パートナーと、子供に付き添われて、友人と、などさまざまである。最近とくに感心するのはむしろ、70才ー80才代(男性でも女性でも)の患者さんたちで、とても自立されている(特に精神的に)ことである。

たいがい明るい。「いやあ、元気元気。食欲もあるよお~」とか、「やっぱりちょっと疲れるけど、ジムに行けたよ」とか。もちろん副作用できつくなられてくる方もいらっしゃるけれども、治療に前向きなので、抗がん剤のスケジュールを1週間延期した方がいいかな、とこちらが思ってもなかなか納得してくれない場合もあるくらいである。

先日外来に見えた80才代の女性は一人暮らしだが病院には息子さんに付き添われてやってきた。
私:「体調はどうでしたか?」
患者さん:「元気だったわよ」
息子さん:「いや、お母さん、この前お腹がちょっと痛いって言ってたじゃ・・・」
患者さん:「おだまりなさい。あれはすぐよくなったのよ」
私:「下痢などしませんでしたか?」
患者さん:「1-2回あったかしらね」
息子さん:「もうちょっとあったんじゃ・・・」
患者さん:「おだまりなさい。私の体のことなんだから、それ以上ゴチャゴチャいうのなら部屋から出て行ってもらうわよ」
私:「・・・・・・・」

そんな感じ。すごいお母様である。

そんなこんなで、治療のことももっと勉強しないといけないけれど、なんというか、それぞれの方の人生模様からも多く学ぶことがあるなあ・・と思うのでした。

おまけ:
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昨日から19週に突入。つわりはおさまってきていた・・・はずだったが、昨日は夕食を作っているときからなんかムカムカするなあ・・と思ったら、食べた1分後に逆噴射!涙。
それにつけても、この1-2週間でお腹が肥大してきた。すでに息苦しいのですが、まだまだ成長するのでしょうね・・・。

写真の紫色のスカートはお裁縫の上手な友人が縫ってくれました。ウエストがゴムになっていてすごく着やすくて楽チン。重宝しています。ありがとうございました。
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by marikology14 | 2010-08-01 20:28 | 医療

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